「落語家が大変で、サラリーマンが楽」とも限らない
大事なことはすべて 立川談志に教わった第6回
* * *
こんな都々逸(どどいつ)があります。「嫌いなお方の親切よりも 好(す) いたお方の邪険がいい」。要するに立川流に入門するには、まずは「マゾ体質」が求められるのかもしれません。
サラリーマンと落語家、まるで違う世界のようでいて、談慶さんにとっては、決して二律背反したものではなかったのですね。どんな仕事をするか、どんな人生を送りたいかも、「どこに志を置くかで」で変わってくるのです。そう考えると、「今が辛い」と思っていても、その先のことを考えれば耐えることができるのではないでしょうか。そんな固定的で、柔軟性を持った生き方をしていきたいですね。